2012年5月13日日曜日


小さい子供の頃から 『スター・ウォーズ』を見てからというもの 私はパーソナル・ロボットというアイデアに 魅了されてきました 子供の頃は ロボットが私たちと交流し合い 私たちを助け 信頼できるパートナーとなるというアイディアが大好きでした 私たちを喜ばせ 人生を豊かにしてくれたり 銀河の一つか二つ救う手助けをしてくれるのです そのようなロボットは実在しないことは知っていましたが それを作りたいと強く思っていました

20年後 私はMITの大学院生となり 人工知能を勉強していました 時代は1997年です NASAが火星に始めてロボットを着陸させた年でした でも皮肉なことに ロボットはまだ私たちの家にはいませんでした なぜそういう結果となったのか その理由について考えていたのを覚えています でも何より衝撃的だったことは ロボット工学が物とのやりとりにのみ注力されていたことです 人とではありません これは間違いなく 社会的に日常生活において 人々がロボットを受け入れる 手助けとなる方法ではありませんでした 私にとって それがまだロボットたちにできていない分野でした そこでその年に このロボット キスメットの製作に取りかかりました 世界で最初の社会的なロボットです 3年後 多くのプログラミングと 研究室の他の大学院生との作業によって キスメットが人と交流し始める準備が整いました

(動画)科学者:君に見せたい物があるんだ

キスメット:(言葉)

科学者:この時計は僕の彼女がくれたものなんだ

キスメット:(言葉)

科学者:見てごらん 中に小さな青い光が光ってるでしょ 今週は 気が変になりそうだったよ

シンシア・ブリジール:キスメットは人と まったく話せない もしくはまだ話せない子供のように接します 今までに類を見ないものであったので ひとまずこれでよしとしました 言葉はしゃべりませんが 大したことではありません この小さなロボットは どういうわけか 私たちの奥底にある社会的な何かを引き出してくれました これによって まったく新しい方法で ロボットと交流する展望が開けたのです

数年前から今にかけて 私はロボットによる対人的側面について メディアラボの自分の研究室に在籍する 非常に才能ある学生達と共に探求し続けています 私のお気に入りのロボットはレオナルドです レオナルドはスタン・ウィンストン・スタジオと共同で開発しました レオとの特別なひと時を皆さんにお見せしたいと思います レオと接しているのはマット・ベルリンです レオに新しい物体を紹介しています 新しいため レオはどうしたらいいのか判断できません でも 私たちと同じように 彼も マットの反応を見ながら学習が可能です

(動画)マット・ベルリン:やあ レオ レオ これはクッキーモンスターだよ クッキーモンスターを探せるかな? レオ クッキーモンスターはとても悪い奴なんだよ 彼はとても悪い奴だ レオ クッキーモンスターはとてもとても悪い奴さ 彼は怖いモンスターだよ 君のクッキーを取り上げたいんだ

(笑)


砂岩はどこですか?

CB:ええ レオとクッキーとの 初顔合わせは若干難があったようですが 今はとても仲良くしています

これらを作り上げることで 学んだこととしては ロボットは実際に 魅力的な社会的技術であるということです 彼らは実際に 私たちの社会的なボタンを押し まるでパートナーのように接してくれます それが彼らの中心となる機能なのです そのように考えを変えることで 私たちはロボットに対して今まで考えたことがなかった 新しい問いかけや可能性を想像することが可能になりました でも「私たちの社会的なボタンを押す」事とは何でしょうか? 私たちが学んだものの一つとして 同じボディ・ランゲージを使い 私たちと コミュニケートできるようにロボットをデザインしたら 例えばこの人形ロボットのネクシーのように 人が使う言葉にならない仕草を使えるようにしたら 人々はロボットに対して人と同じように 反応するようになることを発見しました 人々はこれらの仕草を使って 相手にどれだけ説得力があるか どれだけ好きか どれだけ魅力的か どれだけ信用できるかを判断するために使います どうやらロボットにも同じことが言えそうです

実際にはロボットは 人間の行動を理解するためのとても興味深い 新規の科学的ツールになりつつあります 例えばこのような問いに答えようとしています 一瞬の出会いから相手の信用度をどのように評価するのか? 人をまねることで理解の一翼を担うと信じられていますが どのように? 特定の仕草のものまねがそんなに重要なのか?といった問いです どうやらこれらの問いに対して 人への観察から学び 理解するのは困難なことが分かりました なぜなら 私たちは人と交流する際 自然とこのような仕草を行うからです 無意識で行うため 制御することはできません でもロボットなら制御が可能なのです

この動画はノースイースタン大学の デービッド・デステノ研究室で撮影されました 彼は共同研究先の心理学者です この問いについて研究するため ネクシーの仕草を 制御している科学者が実際にいます これがなぜ上手くいくかというと 人はロボットと接する時でも 人として接するからです このような見識によって ロボットの新しい利用方法を 考え始められるようになりました 例えば もしロボットが私たちの言葉にならない仕草に反応したら 非常にクールで新しいコミュニケーション技術となるでしょう 想像してみてください 携帯電話用のロボットアクセサリーはどうでしょう? 友達に電話し 彼女が電話をロボットに取り付けると ジャーン!ミーボットの完成です 友達と話すことはもちろん アイコンタクトもできます 動き回ることもできますし ジェスチャーを行うこともできます 実際に その場にいるみたいですよね?


ティコ·ブラーエは、彼は生涯で何を変えた

この問いを探求するため 私の学生のシギー・アダルゲリソンは 私たちの研究室の外にいる研究協力者と 共同作業を行ってくれる 参加者を研究室に集めました この作業には 例えば テーブル上に設置された物を見て 特定の作業を行う上で それぞれの重要性や関連性を議論することが含まれます 最終的には お互いがどれだけ相手を 信頼できたか評価しました 研究室の外にいた研究協力者は私たちの研究室のメンバーで 彼らは3つの異なる技術を使って 参加者とやり取りしました ひとつは ただのスクリーンを使用したものです 現在のビデオ会議と同じですね 次は スクリーンに移動能力を追加したものです これは テレプレゼンスロボットを知っている方にとって とても見覚えのある光景でしょう 最後に 表現豊かなミーボットです

やり取りのあと 実験参加者に 研究室の外にいた研究協力者との それぞれの技術を利用した 交流の質を評価してもらいました 私たちは 相手に対してどれくらい共感できたか その心理的関与について見てみました 全体的な関わりや 協力への欲求について見てました そしてこれが スクリーンのみを使用した時の場合です テーブル上を動き回れる移動能力を追加すると もう少し評価が高くなります 表現を豊かにすると さらに評価が高くなります このように移動能力や表現力を取り入れることは 実際にはとても効果があるようです

それではこれをもう少し具体化させましょう 現代において 家族は互いにますます遠くに住むようになり 家族関係や絆に対して確実に 悪影響を及ぼしています 私の場合 3人の小さな男の子がいますが 彼らと祖父母にはとても良い関係を 築いてもらいたいと考えています しかし 私の両親は数千マイルも遠くに住んでおり あまりお互い会える機会がありません Skypeや電話は かけたりしますが 子供達はまだ小さく しゃべるよりも 遊びたい年頃です 彼らはロボットを遠くでも遊べる 新しい技術として好意的にとらえてくれています そこで今からそう遠くない未来を私はこんな形で想像します 私の母はコンピューターの前に座って ブラウザーを立ち上げ 小さなロボットに接続します するとおばあちゃんロボットは 私の息子達である孫達と 現実世界において 本物の彼らのおもちゃで一緒に遊べるのです 私の祖母が 孫娘や友達と遊び 家の中で 寝る前におとぎ話を聞かせたりするなど 様々なことを行う事ができると想像できます この技術を通して 現在では実現ができないような形で 彼らの孫の日常に積極的に 参加することが可能になるのです


シベリアの境界は何ですか

それでは 他の領域に目を向けて見ましょう 医療を例にあげます 現在 アメリカ合衆国では 65%以上の人々が肥満であり 子供達にとっても大きな問題となっています 年を重ねるにつれて 若いうちから肥満である場合 慢性的な疾患として 日常生活の質を損なうばかりか 医療サービス制度に大きな経済的負担がかかることに気づきます でも もしロボットが魅力的で 彼らと協力しあうことができ 説得力があるものであれば ロボットが人々のダイエットや運動を 管理してくれるかもしれません 人々の体重管理をしてくれるかもしれないのです 有名なおとぎ話に出てくる ジミニーのデジタル版みたいなものです とても親切な存在で 健康的な習慣を身につける上での 正しい判断を 適切な方法で 時間内に行う手助けをしてくれるのです そこで実際にこのアイディアを試してみました

このロボットは オートムと言います コーリー・キッドが博士課程の研究でこのロボットを開発しました ダイエットや運動のコーチ用のロボットとしてデザインされました 簡単な言葉にならない仕草を行うことが可能です 人とアイコンタクトすることができます 下の画面を見て情報を共有することができます スクリーン上のインターフェースに対して 例えば その日どれくらいのカロリーを摂取したか どれくらい運動したかといった情報を入力します すると それらの情報を追う手助けをしてくれるのです 運動させるために ロボットは合成音声で トレーナーと患者とのやり取りを手本に 作られた指導に関するせりふを しゃべり始めます そして 指導用のせりふを通して 協調関係を築こうとするのです 目標の設定や進捗を記録してくれたり やる気を出させてくれるのです

ここで問われている興味深い質問は 社交的な機能の実装に意味があるのか?ロボットであることに意味があるのか? 提供するアドバイスと情報の質のみが重要なのか?といったことです それらの問いに答えるために ボストンエリアで 3つの異なる内容を数週間にかけて それぞれの人々の家で実験を行いました 1つ目はロボットのオートムです 次は 同じタッチ・スクリーンインターフェースと 同じ会話内容を表示するコンピュータです アドバイスの質はいずれも同じです 3つ目はただのペンとメモ用紙です これは ダイエットや運動プログラムを始める時に 大抵利用するものだからです


私たちが最も注目していたのは どれだけ人々が体重を落としたかではなく 実際にどれだけ長くロボットとやり取りしたかです なぜなら体重を落とす事よりも 維持することが課題であり これらの対象と長くやり取りするほど それだけの期間うまくいっていることを意味するからです そこで私はまず始めに どれだけ長く これらの対象と人々がやり取りできたのか確認しました どうやら人々はアドバイスの質が コンピュータと同等であったにも関わらず ロボットとより長くやり取りをしていることが分かりました 協調関係の質について評価を人々にお願いした所 人々はロボットに対して他よりも高く評価し 信頼していていたようです (笑) 感情的な関わりに目を向けると まったく異なっていました 人々はロボットを名付けます 彼らはロボットに服を着せます (笑) しかも 学習の後にロボットを回収しに来た時も 彼らは車から出てロボットにさよならを言いに来るのです コンピュータの場合はこんな対応はありませんでした

最後にお話したいのは 未来の子供のメディアについてです 現在 子供達はテレビにせよ コンピュータ・ゲームにせよ 多くの時間を画面の前で過ごしています 私の息子達は本当に画面が大好きです でも私は母親として 彼らに現実世界で遊んで欲しいと 思っています そこで今日は 私のグループの新しいプロジェクトである プレイタイム・コンピューティングをご紹介します これは デジタルメディアにおいて 人を引きつけるものとは何か 真剣に考え それらを画面上から子供の現実世界に 文字通り引っ張りだして 現実世界の様々な遊びの特性を持たせることを目的にしています これはこのアイディアを初めて試した時のものです キャラクターは物理的でも仮想的でもよく デジタルコンテンツは 画面上から抜け出して 現実世界を行き来します 私はこの 現実と仮想が混じりあった遊びを アタリ社のポンのように捉えたいと思います

しかもこのアイディアは更に広げることができます もし (ゲーム)ネーサン:きたよ ほら! CB:キャラクター自体が皆さんの世界に現れたらどうですか? どうやら子供達は キャラクターが現実化することを喜ぶようです そして現実化した時 彼らはスクリーン上で行っていた遊びとは 根本的に異なる方法で遊ぶことができます 次に重要なのは キャラクターによる現実との間の継続性についてです 子供が現実世界で起こす変化は 仮想世界でも反映される必要があります ここでは ネーサンが文字Aを数字2に変更しています このような記号はキャラクターが仮想世界に 戻った際に特殊な力を与えるものと考えてください 彼らはこれからキャラクターを元の世界に戻してます これで数字の力を得ました


私がここで行おうとしているのは まるでその物語の一部となり 子供達が没入できる 体験を作り出す事です そして私が小さな頃に『スターウォーズ』をみて 感じたことと同じく 彼らの創作意欲をかき立てたいのです 更にもう一歩踏み込んで 彼らにそれらの体験を創造してほしいと思っています 文字通り彼らの想像力を元に このような体験を作り出して欲しいのです このように テレプレゼンスや合成現実を通して 子供達のアイディアをこの空間に反映させ 他の子供達が遊んだり それらを元に新しいものを 作れる様々なアイディアをご紹介してきました 想像力や学習力 イノベーション性を育てる 子供のための新しいメディアを切に用意したいと考えています これはとても重要なことだと思います

そこでこの新しいプロジェクトを発足しました このような空間に多くの子供達を招待し 彼らにはなかなか好評でした でもこれだけは言えます 彼らが最も愛していたのは ロボットです 彼らが関心を持っていたのがロボットでした ロボットは私たちの人間らしさを呼び起こしてくれます 私たちの想像力を 底上げしてくれたり 遠く離れていても人との繋がりを より強く感じられるようにしてくれたり 自分が目指す個人的な目標を達成するための 信頼出来るパートナーとなってくれるなど 様々な面がある中で 私にとってロボットとは人々のためのものだと思っています

ありがとうございました

(拍手)



These are our most popular posts:

科学の説明が聖書に近づいた――宇宙の創造

万有引力の法則の発見で有名な、イギリスの大科学者アイザック・ニュートンの逸話に、 次のようなものがあります。 ... 彼は無神論者でしたが、科学者だったので、テーブルの 上のものを見て、すぐそれが太陽系の模型であることを見てとりました。 太陽系の模型 ... 科学史上に残された彼らの偉大な業績は、「神が創造された世界について、もっとよく 知りたい」という探究心から生まれ出たものだと、科学史家は述べています。 ... 大自然 は、「偉大」あるいは「崇高」または「荘厳」と感じさせる何かを、その奥にもっています。 read more

「人間原理の探求」渡辺久義

戦闘的ダーウィニスト・無神論者として有名なリチャード・ドーキンズにはちょっと気の毒 な話であるが、一九九八年、オーストラリアの創造論者の ... 面会者は彼にこう質問した ――「突然変異とかその他の進化過程で、遺伝情報を増していく例が何かありましたら 挙げていただけませんか。 ... 彼らは(ダーウィンがしたように)犬や他の家畜・ペットの 変種の育成や、ルーサー・バーバンクのような優れた植物学者の手になる植物の変種や 、 ... 最もあら捜しの好きな批評家でも途中でうんざりしてテーブルを離れ、胃薬を飲むだ ろう。 read more

毒のHAARP

姿形の良い秘書(事務官)が入って来て、テーブルについていた2、3人の男性が少しの 間注目していたが、彼女はそれを無視して位置につき、 ... 安全なオフィスでの内密な 会議の場で、ARCOプロダクション・テクノロジーズ社の科学者達は、海軍と空軍の高級 将校達と ... 海軍の将官は、何かを望んでいる人たちの向かいに座って、長年の経験 から、いつものポーカーフェイスをしていた。 .... 彼らは単に知らないのだが、それにも かかわらずやろうとしている! ... 1995年9月に有名な科学雑誌が、HAARPについて 報道した。 read more

ボグダノフ事件 - Wikipedia

その後、彼らの一連の論文について、学術誌への掲載論文を選考するために物理学 分野で採用されている査読制度の脆弱さを示すための手の ... 1993年に兄弟は博士 課程に入り、初めはブルゴーニュ大学の数理物理学者 Moshé Flato に師事した。 ..... しかし最も有名な初期特異点の解決に関する論文は少し違っていて、より洗練されて いる。 read more

Related Posts



0 コメント:

コメントを投稿