野生動物への対応 - よくある質問 | 仙台市
平成21年10月16日更新
Q1 ハトがベランダに来て困っている。どうしたらよいか。
ハトが昼間たまに飛んできて休んでいるような状況から、次第にフンなどが増えていき、夜間もその場に寝付いているようになると、ハトはその場所を安心な場所と思い、卵を産むための巣を作るようになります。
巣を作らせないようにするには、できるだけ物を置かずに見通しや風通しを良くする、壁とエアコンの室外機などの隙間をふさぐ、フンや羽が落ちていたらこまめに清掃することなどが有効です。
また、ハトがとまりやすい物を置かないようにする、ハトが来たらここは人間が住んでいますよと教えるようにベランダに出て手をたたくなどしましょう。
カラスの目の風船や動くと光るCDをぶら下げる方法もありますが、防鳥ネットを使う方が確実です。
巣を作られてしまった場合には次のような対処が必要となります。
巣のみがある場合
卵を産む前であれば許可を得ずに取り除くことができますので、速やかに巣を撤去します。
卵を産んでいる、又はヒナがいる場合
卵やヒナを取り除く(捕獲する)には許可が必要となりますので、むやみに巣を撤去することはできません。ヒナが巣立つまで、通常、約1ヶ月程度はかかりますが、巣の撤去はヒナが巣立ってから行ってください。
Q2 ハトの侵入を防ぐネットをはりたいが、ネットはなんでもよいか。
防鳥ネットとして一般に販売されているものを使用するとよいでしょう。
かすみ網は、法律で特別な許可を得た場合以外は、保有すること、売ること、買うことも禁じられています。
宮城県環境生活部自然保護課HPの、「野鳥についてのお願い」も参考にしてください。
Q3 カラスの被害で困っている。
次のような対処が考えられます。
カラスに威嚇される場合
カラスは繁殖期(おおむね3月下旬から7月上旬)になると、巣を作り、卵を産んでヒナを育てます。この時期に、巣や巣から落ちたヒナに人が近付くと、カラスはヒナを守るために人を威嚇したり攻撃してくることがあります。カラスは背後から人の頭をめがけて飛んできますので、傘をさすなどして頭を守るなどの対策が考えられますが、このようにカラスが威嚇してくる場合はできるだけ近付かないようにすることが一番です。ヒナが巣立ってしまうと、威嚇も自然と収まります。
巣を撤去したい場合
巣のある場所によって相談先が異なります。道路の街路樹の場合は、国道・県道・市道の各管理者、電柱の場合は東北電力やNTT、公園・公共施設の敷地内などの場合は各施設の管理者へそれぞれご相談いただくようになります。
※巣の撤去は、土地所有者や施設の管理者が自ら行うことになります。詳しくは、各区役所・総合支所の野生鳥獣担当窓口にご相談ください。
※造園業者や衛生害虫駆除業者へ巣の撤去を有料で依頼することもできます。なお、法律により、許可なく卵やヒナを捕獲し処分することは禁止されています。やむを得ず、卵やヒナを捕獲し処分する場合は事前に許可が必要となります。
カラスを捕獲したい場合
カラスに限らず、野生鳥獣は法律により許可なく捕獲することは禁止されています。鳴き声がうるさい、迷惑だからといってむやみに捕まえることはできません。防除対策を講じても被害が継続する場合は、有害鳥獣捕獲許可を得て捕獲することはできますが、多くの場合、一度捕獲しても別の場所からまた他のカラスが集まってしまうため、捕獲は必ずしも効果的な対策とはなりません。捕獲を行うよりも、カラスが集まって来ないような環境を整えることが大切となってきます。
カラスにゴミを荒らされて困っている
カラスにゴミ袋の中身を荒らされる被害を防止するには、ゴミ集積所に防除ネットを設置する、生ゴミを新聞紙等でくるみ中身が見えないようにする、収集日当日の決められた時間内に排出する(長時間放置しない)などの対策が考えられます。
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Q4 ハクビシンが屋根裏に棲みついてしまった。
ハクビシンは野生鳥獣であるため、法律により許可なく捕獲し処分することは禁止されています。捕獲し処分する場合には事前に許可を得ることが必要となります。
各区役所・総合支所の野生鳥獣担当窓口にご相談いただくか、駆除等を行える業者に相談してください。
ハクビシンの家屋への侵入を防ぐには、進入口となりそうな場所(通風孔、外壁の穴など)がないか確認し、あればそれをふさぐこと、また、庭木の果実など誘引要因となるものの管理を徹底するなどの対策が必要です。
Q5 ハクビシンに庭の畑の野菜を食べられた。
ハクビシンを庭や畑に近づけないようにすることが大切です。防除ネットを張るなど、入れられないような工夫をしてみましょう。
それでも被害が収まらない時は、捕獲を検討することになります。詳しくは、各区役所・総合支所の野生鳥獣担当窓口にご相談ください。
Q6 コウモリが家に棲みついてしまった。
コウモリは、蚊やハエなどの害虫をエサとしているため、益獣としても考えられていますが、フン等により家屋を汚損するなどの生活被害を発生させることがあります。
屋根裏等から出入りしている、家の周りにフンがたくさん落ちている場合などは、コウモリが家に棲み付いていると考えられます。
コウモリは夜行性のため、夜になると巣から外に出て行くことから、この間に出入口をふさいでしまうなどの対策が考えられます。
コウモリは野生動物であるため、法律により許可なく捕獲することは禁止されています。
また、種類によっては絶滅が危惧されているコウモリもいますので、むやみに駆除することはできません。
詳しくは、宮城県仙台地方振興事務所森林管理班(電話番号275-9253)にお問い合わせください。
Q7 野生動物から感染する病気があると聞いたが、どのような点に注意すればよいか。
ペットや家畜と同じく、野生動物の中にも人と動物に共通する感染症の病原体を持っているものがいます。
通常の生活の中では、野生動物から人への感染は起こりませんが、以下の点に注意しましょう。
- 野生動物との過度な接触は避けましょう
- 動物に触ったら、必ず手を洗いましょう。
- 糞尿の処理をするときは、直接手で触れたり吸い込んだりしないように手袋、マスク等を着用しましょう。
処理後は手洗い、消毒をしましょう。
※厚生労働省ホームページ「動物由来感染症」も参考としてください。
Q8 鳥や獣の死骸があるがどうしたらよいか。
次のように対処してください。
各区役所・総合支所の野生鳥獣担当窓口にご連絡いただくか、ペット斎場(電話番号373-7469)に回収を依頼してください。なお、死亡した動物には直接手で触れないように注意してください。
※環境省ホームページ「死亡した野鳥を見つけたら」も参考としてください。
Q9 野生鳥獣の捕獲許可申請はどのようにするのか。
法律により、むやみに野生鳥獣を捕獲することはできません。しかし、防除対策を講じても野生鳥獣による被害が収まらないなど、一定の目的や要件を満たすことができれば、事前に許可を得て捕獲を行うことができます。
この場合、ツキノワグマ、イノシシ、ニホンザルなどの一部の野生鳥獣を除き、捕獲は被害者自身か被害者から依頼を受けた業者などが行うことになります。
なお、捕獲しようとする鳥獣の種類や目的、捕獲方法により申請先(許可権者)が異なりますので、詳しくは各区役所・総合支所の野生鳥獣担当窓口にご相談ください。
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仙台市が行う捕獲許可事務
仙台市内で次の13種の野生鳥獣を、生活被害や農作物被害防止の目的で捕獲しようとする場合、仙台市長の許可が必要となります。(手数料は不要です。)
その他の場合は宮城県知事又は環境大臣の許可が必要となります。詳しくは、宮城県仙台地方振興事務所森林管理班(電話番号275-9253)にお問い合わせください。
対象鳥獣(鳥類の卵及びヒナは除く)
※スズメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、カルガモ、キジバト、ドバト、ゴイサギ、ノイヌ、ノネコ、イノシシ、ノウサギ、タヌキ、ハクビシン
※仙台市の申請窓口(提出書類等の詳細は下記窓口にご確認ください。)
◎ 野生鳥獣による被害の相談等は、お住まいの各区役所・総合支所担当課まで
- 青葉区 区民部 区民生活課 225-7211(内線6142)
- 宮城野区 区民部 区民生活課 291-2111(内線6146)
- 若林区 区民部 区民生活課 282-1111(内線6142)
- 太白区 区民部 区民生活課 247-1111(内線6142)
- 泉区 区民部 区民生活課 372-3111(内線6147)
- 宮城総合支所 まちづくり推進課 392-2111(内線5143)
- 秋保総合支所 総務課 399-2111(内線5115)
※経済局 農業振興課 214-8334(農作物被害関係)
※環境局 環境都市推進課 214-0013(その他の被害関係)でも相談を受付けています。
もっと詳しく! 「野生鳥獣による被害を防ぐために」
もっと詳しく! 「生物多様性とわたしたち」
担当課:環境局環境都市推進課
電話 214-0013
Eメールアドレス kan00713/p>
Q10 クマに会わないようにするにはどうしたらいいですか?
クマの出没情報をチェックしましょう。
宮城県環境生活部自然保護課のHPなどで確認できます。クマの糞や足跡などの新しいフィールドサインを見つけたらすぐに引き返しましょう。
クマに自分たちの存在を知らせるためにはクマよけ鈴が有効です。クマは嗅覚が優れているので食べ物の匂いがクマを引き寄せることがありますので野外での食べ物の扱いには十分注意しましょう。
Q11 クマに出会ってしまった時はどうしたらいいですか?
あわてない!遠くならばそっと引き返しましょう。
さわがない!クマを刺激して興奮させると危険です。
走って逃げない!静かに後ずさりして離れましょう。背中を見せて走って逃げるのは厳禁です。
抵抗しない!万が一襲って来たら、すばやく地面にうつ伏せになり、両手で首のうしろをガードします。背中にザックがあれば、これで腹部と首、顔、背中は守られます。そして立ち去るのを待ちます。
環境省のホームページ「クマ出没対応マニュアル」をご覧ください。
Q12 イノシシに出会ってしまったらどうしたらいいですか?
イノシシを見かけたら、
- イノシシを興奮させないように静かに後ずさりして逃げましょう。
- 棒や木を持って追い払うのは、イノシシが興奮して他の人の方へ向かっていったり思わぬ展開になる危険性があるので止めましょう。
- 犬の散歩をしている時にイノシシに出会うと、イノシシが犬に向かっていき、飼い主が巻き添えをくって事故につながることがあります。
- イノシシは夜行性で、昼間は草深いところなどに潜んでいますので、入り込まないようにしましょう。
Q13 山の中で偶然サルに出会った時はどうしたらよいですか?
サルの生息域の中にあなたがおじゃましたのです。静かにあわてず大きな声など出さずにそっとしていましょう。
めずらしいから、おとなしいから、かわいいからとエサは絶対にあげないでください。
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Q14 サルは人を襲ったりするのですか?
人間が何もしなければ襲ってくるようなことはめったにありませんが、近づいてサルを興奮させてはいけません。エサをもらった経験のあるサルは、人に近付いて人間が持っている物を取ろうとしたりすることがありますので注意しましょう。
Q15 仙台市は宮城県ニホンザル保護管理計画の区域に入っていますが、私たちはどんなことに気をつければよいですか?
宮城県ニホンザル保護管理計画では、宮城県で起きているニホンザルによる農林作物被害等を軽減し、貴重なニホンザルと人間との一定の距離を保ち、農作物を求めて里山に下りてくることがなく、人に跳びかかったり、威嚇したりすることのないような人間とニホンザルとの関係を築くことを計画しています。
そのためには、サルにエサをあげたりすることはやめましょう。サルの好むようなエサとなる農作物は家の近くにつくり管理する、庭木の果実を取らずに放置しておくようなことはやめる等、それぞれができる被害防除対策を講じましょう。
私たちは、貴重な自然遺産であるニホンザルを森の中でそっと野生の動物として見守れるようにしたいですね。
宮城県ニホンザル保護管理計画は、宮城県環境生活部自然保護課HPで見ることができます。
また、仙台市ニホンザル保護管理実施計画は、仙台市環境都市推進課HPで見ることができます。
Q16 カラスから攻撃を受けそうで恐い時はどうしたらよいですか?
カラスが人を攻撃する時は、親鳥が卵やヒナを守ろうとする時で、繁殖期に限られた行動です。また、カラスが群れで人を襲うなどということはありません。
カラスは巣と同じあるいは、高い所、近い所に人が現れた時、あなたが気がつかないだけで、カラスはずっとあなたを要注意人物として見ています。ですから気がつかないあなたの無意識の行動がカラスを刺激して「何もしないのに攻撃された」というようなことが起こるのです。
攻撃をする前には、警戒、威嚇の行動をとります。気がついたらその場を立ち去りましょう。
威嚇の行動は、
- 敵をじっと見る。
- 「カウ、カウ、カウ」と比較的ピッチの早い声で鳴く。
- 鳴きながら頭上を飛び回る。
- とまり木にくちばしをこすりつける。
- とまり木の小枝を折る。
- 枝や葉を落とす。
- 「ガーッ、ガーッ、ガーッ」と少し濁った声で鳴く。
です。
カラスのサインに注意しましょう。
Q17 繁殖期ではないのにカラスに攻撃されそうになりました。どうしてですか?
公園でカモ類やコイにパンなどをちぎってあげていると、カラスもとろうとしてやって来る時があります。エサやりをする人を覚えていたりしますので、似たような人へエサがもらえると思って近くまで飛んで来る場合もあります。お弁当のおかずをもっていってしまう場合もありますので、気をつけましょう。
Q18 ハクビシンを家の前の道路でみかけました。感染症などの心配はありませんか?
2003(平成15)年春にSARS(サーズ)騒ぎでハクビシンは注目されましたが、その後、世界保健機関(WHO)は、ハクビシンがSARSの流行に関連したとは証明されず、SARSコロナウィルスに似たウィルスを検出したと公表しました。
日本では、中国産ハクビシン、タヌキ、中国イタチアナグマを新たに輸入することは禁止としました。
ペットや野生動物はいろいろな感染症をもっていますので、それらに触れた後は必ず手をよく洗いましょう。
SARSについては、国立感染症研究所 感染症情報センターのHPを参考にしてください。
Q19 夕方になると家の上をコウモリが飛んでいます。家の中にいるのではありませんか?
家の上を飛んでいるコウモリが、家から出てきたのか、どこからか飛んできたのかを見極めることは難しいと言われています。イエコウモリとも呼ばれるアブラコウモリはビル、人家の屋根裏、物置などにも巣を作ります。家の出入り口の下にフンが落ちていれば棲みついていると考えられるでしょう。
Q20 家に棲みついていたら、どんな被害が考えられるのですか?
コウモリのフンによる臭いなどが問題になっています。
Q21 コウモリの巣を見つけたら、巣の出入り口をふさいでしまってよいですか?
コウモリは夜行性のため、夜になると巣は空になるので出入り口をふさぐことはできますが、夏の繁殖期には飛ぶことがまだ十分にできないコウモリの子どもが巣に残っていることがあります。コウモリは家の周囲の昆虫などを食し生態系のバランスを保つ役割もしています。巣の様子をよく見守り判断してください。
宮城県レッドデータブックには、絶滅を危惧されているコウモリがいます。例えば仙台市では、絶滅危惧2類のテングコウモリが秋保町で見つかっています。ですからコウモリをむやみに駆除などしないでください。
宮城教育大学EEC溝田研究室HPの「宮城いきもの図譜」では、コウモリの写真を見ることができます。参考にして下さい。
Q22 野鳥のヒナが地面に落ちているのを見つけたらどうしたらよいですか?
まずは、そのまま様子を見守ってください。巣立ち直後の鳥のヒナは、すぐにはうまく飛ぶことができません。落ちても近くで親鳥がそっと見守っています。あるいは、飛ぶ練習をしているのかもしれません。人間が近づくと、ヒナは飛ぶ練習をやめてしまうこともありますし、近くにいる親鳥もヒナに近づくことができず、成長をさまたげることになる場合もあります。
ヒナを拾わないで!キャンペーン(財)日本野鳥の会のHPを参考にしてください。
Q23 傷ついた野生動物を見つけました。保護したいのですが、どうしたらよいですか?
野生動物は、ある程度のケガならば自然に回復する力がありますので、むやみに手を触れたりせず、ある程度元気なようであればそっとしておいてください。
保護する場合でも「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」により環境大臣や宮城県知事の捕獲許可が必要となります。詳しくは、宮城県仙台地方振興事務所森林管理班(電話番号:275-9253)へお問い合わせください。
もっと詳しく! 宮城県仙台地方振興事務所林業振興部のHP
Q24 死亡した野鳥を見つけました。鳥インフルエンザの心配はありませんか?
野鳥は様々な原因で死亡します。野鳥が死んでいても、直ちに鳥インフルエンザを疑う必要はありませんが、同じ場所で一度にたくさんの野鳥が死亡しているような場合は、各区役所・総合支所へ連絡してください。
詳しくは、「高病原性鳥インフルエンザ情報」を参考にしてください。
なお、野生の鳥は体内や羽毛などに細菌や寄生虫などの病原体を持っていることがありますので、死亡した野鳥は直接手で触らないようにしてください。
もっと詳しく! 「野生鳥獣による被害を防ぐために」
もっと詳しく! 「生物多様性とわたしたち」
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